アメリカ+ロック=ウィルコ
こんばんわ。今日も大好きなバンドについて。
アメリカンロックの到達点「ウィルコ」について、何にも到達してないイチローが書いてみようと思います。
ええやろ。だって好きなんやから。めっっちゃ好っきゃねん。ほんまに。
これは最近気付いたことだけれど、イチローは好きなものについて語るときズーズー弁になったりエセ関西弁を使ったりする。自分発見ブログ。誰得?
ともかく、えなりかずきの髪型がイチローの脳内において永遠に坊主なように、ウィルコの魅力ってものも経年によって色あせることがない。
まさに普遍的な価値観だと言える。今日はそんな素晴らしいバンドのお話。

ウィルコ(Wilco)は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴを拠点として活動するオルタナティヴ・ロック・バンドである。バンド名は「了解(will comply)」を意味する無線通信用語「wilco」に由来する。
Wikipediaより
ウィルコとアメリカの風景・その魅力について考える
なんで自分がこのバンドを好きなのか?ってことをよく考えてみることにする。
「ウィルコはアメリカのバンドです〜…」って言われなくても、曲を聴けばバンドのホームがアメリカだって誰にでもわかっちゃう気がしている。
英語のなまりが〜とか音が乾いてる〜とかそんなんじゃなくてバンドそのものがイチローが思い描いている「アメリカ」の空気を放っている。
なんだか古き良き時代のアメリカに心惹かれてしまう自分にとって、このバンドがとても魅力的に映るのは当たり前なのかもしれない。
ウィルコのアルバムはとてもシンプルだけど、そのどれもがすごく鮮やかで。
雲の隙間のオレンジと、怖いくらいの空の青が混じって、形容しきれない紫を作る。
イチローの想像し得るアメリカの風景とか空気が凝縮されたような、そんなロックバンド。

2008年のUSツアーの時の作品の映像。
アメリカの風景とウィルコが境目なく溶け合っていて、本当に素敵な作品。大好きっちゃ。
このDVDはメンバーが新体制になった頃の物ですが、バンドは長年連れ添った家族のよう。
リラックスした雰囲気で終始映像は進んでいきます。
特にこの頃新加入したギターのネルス・クラインがバンドにケミストリーを与えている瞬間を垣間見ることができる。
正直なところ、夜の酒の肴はこのDVDがあればいい。そのくらい好き。

ライブシーンも沢山あるし音源のダウンロード特典もついてなかなかお買い得な商品。いや別にイチローはアフィリエイターではないのだ。
買うならできれば自分の好きな小売店で買うといいと思います。
写真みたいな野外のステージもウィルコにはよく似合う。野外のウィルコを観るためだけに2016年は1人でフジロックに参戦した。
違う。シガーロスも観に行った。いや。踊ってばかりの国も楽しかった。全然ウィルコだけじゃなかった。

リハの少し抜いたバンド演奏の空気感なんかも味わえてすごくいい。贅沢なひとりの深夜時間DVD。
わたしの思い描くアメリカは「ニューヨーク」でも「ロサンゼルス」でもなくて「シカゴ」なんだな…とウィルコの作品に触れていると感じる。
人によって”アメリカ”の解釈は違うだろうけど、個人的には泥くせーのがアメリカのいいところだと思っているので。
そんなアメリカの匂いや空気を存分に味あわせてくれるのがウィルコってバンドの魅力。
こんな音楽とずっと一緒に居ることができたら、大切な人との別れの時でさえも割とポジティブな気持ちでいられるかもしれない。
ひろいこころというかなんつーかそんな感じ。
ウィルコのバンドメンバーについて
ドラマチックなメンバーチェンジなどを経てウィルコってバンドは続いています。
イチローがウィルコを好きになった理由ってのはグレイプバインからの影響なんだけど、こんな風に自分の好きな音楽の系譜をたどっていくのが好きだ。
好きな人の好きなものを調べて、好きな理由とかを想像するのが好きだ。
冷静になると、自分はとてつもなく気持ちの悪い性癖なのかもしれないと思えてきた。
なんか話が脱線しそうなので、ここからはウィルコのメンバーについて紹介していきたいと思います。
最初はウィルコの顔であり核。ボーカル・ジェフ・トゥイーディです。
ジェフ・トゥイーディ

おそらく俺は、メジャーがどうとかインディーがどうとか、
そういう話にも嫌気が差したんだな。
そんなの、アートを純粋に楽しむ行為を阻害しているだけだからね。
ジェフ・トゥイーディ
渋いおっさんのジェフ。こんなおじさんになりたい。心の底からそう思う。
まぁウィルコ自体が渋いおっさん集団だけど。
ウィルコ以外の活動でも精力的で、息子さんとバンド活動をしたり…アーティストに曲を提供したり…単独でオリジナルアルバムをリリースしたり。
特に家族との時間を大切にしているQOL高めのロックミュージシャン。
ウィルコの空気感はジェフの人間性が作り出している部分が大きいのかもしれない。
人生においての「よろこび」とか「かなしみ」とかがよくわかっている人の音楽って、本当に心地よい。
ジョン・スティラット

実はこの人ジェフよりもバンドの在籍期間長い。
ウィルコの前身バンド「アンクル・テュペロ」の頃からジョンは在籍しているのである。びっくり。
映像作品を見ても分かるようにバンド全体の人間関係などを細かく調整してる感じ。
縁の下の力持ちタイプで、ベーシスト向きの性格だなぁと感じる。
バンドっちゅーもんはメンバーが塊になって進んでいくもんだと思うので、ジョンのような”つなぎ役”が息の長い音楽活動には必要不可欠だと考える。
ガンダムで言うところのエマさんみたいな存在。いや、おじさんなんだけどさ。
グレン・コッチェ

映像作品なんかでは移動の車の中でもシャドーで練習していたり、かなりストイックな印象のドラマーのグレン。
グレンも2000年加入だから初期メンバーではないんだね。
もともとジムオルークのお気に入りドラマーだったらしい。
その後ジムオルークからウィルコのメンバーを紹介される語りで加入の流れになる。
うーん…ドラマチック。ストーリーや心理描写が無限に想像できる。
オタクでもあるイチローは二次創作がはかどってしまう。夏コミが俺を呼んでいる。
ミカエル・ヨルゲンセン

ミカエルも実は初期メンバーじゃない。だいぶ長くいるイメージだけれど、2002年加入です。
作品としては2004年の「A Ghost Is Born」からかな。
作品のクレジットがミカエル名義のものはほとんどないから少し影が薄いかもしれない。
わたしもミカエルのことはよく知らないんだ。ほんとごめん。マジでスマソ。
ネルス・クライン

ネルスの加入は2005年ごろ。
もともと名前のあるフリージャズギタリストだったから、ウィルコ加入は純粋に驚いた。
元のウィルコのギタリストであるジェイ・ベネットとはかなり違うタイプのギタリストだったから、その意味でもかなーり衝撃的だった。
基本的にこのブログは良いところしか見ない芸風なので、ただ褒めるだけのメンバー紹介になってしまう。
愛はなにも求めないのだ。私は音楽を許容する者だ。ふはは。
単純にイチローはネルスのギター大好きです。
ウィルコのオススメ作品・ちょっと考察
ここからはいつものように音源やら作品について触れていこうと思います。
毎回なんですが、独断と偏見で選んでいるので「なんであの曲入ってないの?」ってこともあるかと思います。思いますが許してください。
ひとりのときは好きな音楽のことばかり考えている気がするけど、特にカルチャーについて何かを悟ったわけではない。
なんだか今日はちょっとセンチメンタルな気分だ。少しずつ土に還っている気さえする。もう俺は半分くらいは土なのかもしれない。
あと10年もしたら、俺はもはや土だと思う。土になる前に色々ブログに書いておこうと思う。
そんな人間のウィルコのオススメ楽曲です。
「AM」収録「Box Full Of Letters」
ファーストの3曲目。ドライブに最適なアルバムですよね。
どこか遠くに行きたくなる開放的な作品で、俺はやっぱり土じゃないって思わせてくれる。
底抜けに明るい曲調だけど「心を書き留めるための方法が欲しい」と歌うジェフの曲作りや歌詞作りへの真摯な姿勢も伺える名盤。
「Being There」収録「Monday」
憂鬱な月曜日を吹き飛ばしてくれる!「マンデーぇぇ!!」叫びたくなる曲。
「月曜日は最高にハイな気分」
「フロリダから抜け出せ」
乾いたロックサウンドに合わせて「全部おっけー」と歌うジェフに世のロック好きは背中を押されます。
ロックのワクワク感すごい。未来少年の方のコナンくらい躍動感がすごい。
「Summerteeth」収録「I’m Always In Love」
夏に聴きたくなっちゃう名盤「Summerteeth」もめちゃゴキゲン。
個人的に大好きなアルバムで、この曲なんかは旧メンバーのジェイの感性が強く感じられる。
「太陽に照準を合わせて」「月を捕まえろ」へぁ〜…かっこいいす。
シンプルなんだけどキャッチーな各々の楽器のフレーズが見事です。それでいて最高にロックンロール。
他人との会話の中で逆張りを好むイチローでさえも、このストレートさにはひれ伏すほかない。
「Yankee Hotel Foxtrot」収録「Jesus, Etc.」
YHFはメンバーとの軋轢やレコード会社からの裏切りとか、複雑な環境の中で作られたアルバム。
様々な障害を乗り越えて、ロックの金字塔が出来上がった。テレ朝でいうところの熱盛りとはこの作品のこと。
映像作品「ウィルコ・フィルム」でYHF制作の一部始終を見ることができます。
ジムオルークとのコラボで有名なYHFですが、実はこれも煮詰まったレコーディング・ミックスダウン作業の打開策としての方策だったことがこの作品でわかります。
世界中が首をキリンさんのようにしてこのような名盤を待っていた。ロック好きであろうとなかろうと、一度は聴いてほしいメイヴァンです。
「A Ghost Is Born」収録「humming bird」
「A Ghost Is Born」も名盤として名高い傑作。
クラシックな曲調なのに新しいのは何故だろう。
アメリカの古典的な「フォーク」「カントリー」「ロックンロール」を現在進行形で推し進めているのが他ならぬウィルコなのです。
「忘れないで覚えていて」「君たちの過去に立っているよ」
そう歌う「humming bird」…俺が土になったとしてもずっと残っていくんだろうなって、そう思う。
いやいや俺はまだまだ土じゃない。
「Sky Blue Sky」収録「Impossible Germany」
「見込みのない日本」…こういう枯れた曲も最高にカッコいい。
「Sky Blue Sky」は全体的に抑えたトーンで進行してくアルバム。
このアルバムではレコーディング・ライブ演奏共に、ギターで加わったネルスの存在感が大きい。
レコーディング・マスタリングの音質は世界基準で良いしロックってジャンルでレジェンドになってからも、その立ち位置に甘んじないところがすげーなって思う。
メンバーみんなプライベートも大切にしてるし、ワークライフバランス完璧じゃん。ワークライフバランスの使い方これであってる?
「Wilco (The Album)」収録「You and I」
懐かしい曲調。どんどん渋く、よりポップになってきてる感じですね。
「Wilco (The Album)」はファンの間ではキャッチーさが顕著なアルバムとして評価されている作品。
これからウィルコを聞きたいって人はこのアルバムから聞き始めてみてもいいかも。
人と人が分かり合うために何が必要かを教えてくれる「You and I」を選んでみた。平和か。
アメリカの空気を感じさせてくれるウィルコ・考察まとめ
ってことで今日はアメリカを代表するバンド「ウィルコ」を紹介してみました。
大好きなバンドだったから、改めて過去の作品を見返せてとても有意義な時間でした。雑記ブロガーの特権だね。
最近の作品もチェックしなきゃなー。
タオルを回さなくたって。汗だくのくたくたにならなくたって。モッシュがなくたって。
隣に彼女がいなくたって。終電で帰る電車のなかで手を繋げなくたって。
いいんです。ひとりフジロック。楽しかった…これは断じて強がりではない。
おじさんのおじさんによるおじさんのための音楽。それがウィルコだから。
おじさんって世界一かっこいいんだぜ。
今日も最後まで読んでもらってありがとうございました。寝ます。


コメント
コメント一覧 (4件)
[…] wilcoなどUSバンドの影響を徐々に感じるようになる時期でもありました。 […]
[…] 個人的にはウィルコやレディオヘッド好きなのに好感が持てます。 […]
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